【現場の教訓】雨の日の電気工事は要注意!翌朝工具がサビて後悔する前にやるべき「3分メンテ術」
雨の日の屋外作業や、湿気がこもる現場での電気工事。カッパを着てなんとか作業を終え、ホッとしてそのまま帰宅……。
しかし、雨で濡れた腰道具を車の中に放置したまま翌朝を迎えると、取り返しのつかない悲劇が起きます。
大切な工具が真っ茶色にサビて固まり、開閉すら重くなってしまう……。職人なら誰もが一度は経験する痛恨の失敗です。
今回は、特に雨で一発アウトになりやすい要注意工具と、自分が現場終わりに必ず行っている「KURE 5-56 DX」を使った即効メンテナンス手順をまとめました。
雨の日に真っ先にサビる「要注意工具ワースト2」
電工の腰道具にはさまざまな工具が差さっていますが、雨の日の翌朝に最も被害を受けやすいのが以下の2つです。
1. VVFケーブルストリッパー(刃先・可動部・スプリング)
一番繊細で、サビの影響がモロに出るのがストリッパーです。
- 刃先のサビ:切れ味が落ち、シースや絶縁被覆のストリップ時に引っかかりが生じる
- カシメ・スプリング部:サビで動きが渋くなり、握った後の戻りが悪くなる
ストリッパーの刃に赤サビが出ると作業効率がガタ落ちするため、最優先で保護する必要があります。
2. 電工ペンチ(カシメ軸・刃)
電工の命とも言えるペンチですが、雨水を吸ったまま放置すると中央のカシメ(軸)部分が内部からサビて固着します。
翌朝、両手を使わないと開かないほどギシギシになり、一度固くなると元のスムーズな開閉に戻すのはかなり苦労します。
帰宅後3分で完了!現場職人の「雨の日メンテルーティン」
道具を長持ちさせるコツは、「週末にまとめてやる」のではなく「濡れたその日のうちに水分を飛ばして油膜を張る」ことです。
1.腰袋から工具をすべて出して水分を拭き取る:
車内への放置は絶対に厳禁です。腰袋からストリッパーやペンチをすべて取り出し、乾いたウエス(タオル)で全体の水気をしっかり拭き取ります。
2.「KURE 5-56 DX」をカシメと刃先に吹き付ける:
通常版の5-56よりも浸透力・水置換性・防錆力に優れた**『KURE 5-56 DX』**を、ペンチのカシメ軸やストリッパーの刃先・可動部に向けてサッとひと吹きします。
- 水分を追い出して金属の表面に強力な防錆被膜を作ってくれます。
3.数回開閉して馴染ませ、余分な油を拭き取る:
スプレーを吹き付けたら、ペンチやストリッパーを数回パカパカと開閉して奥まで浸透させます。最後にウエスで表面の余分な油を軽く拭き取れば完了です。
愛用しているメンテナンス剤:KURE 5-56 DX (1401)
自分が長年愛用しているのは、プロ仕様の「KURE(呉工業) 5-56 DX 420ml(品番: 1401)」です。
通常の赤缶(5-56)と比べて浸透性と防錆被膜の持続力が段違いで、水分が残っている隙間にも素早く入り込んでサビをシャットアウトしてくれます。現場用と車載用・自宅用に常備しておくと、雨の日の現場でも安心感が全く違います。
まとめ:道具を大切にすることは「無駄な出費を減らす経営」
良いペンチや使い慣れたストリッパーは、職人にとって手足と同じです。
サビさせて使い物にならなくなり、数千円〜1万円近くする工具を買い替えるのは、一人親方にとって手残りを削る無駄なコストでしかありません。
「濡れたらその日のうちに拭いて、5-56 DXをひと吹きする」。このわずか3分の手入れを習慣にして、相棒の道具を長く大切に使っていきましょう。

書籍『電気工事士として独立するという選択: 未経験から職人へ、そして独立へ』
現場での失敗や葛藤、一人親方として直面するお金のリアルなど、ブログでは書ききれなかった「独立の全工程」を一冊に凝縮しました。手探りで独立を目指す前のロードマップとして、ぜひご活用ください。



