【実体験】現場終わりにエクセル入力は無理!電気工事の一人親方が「freee」で確定申告を乗り切っているリアルな使い方
電気工事の一人親方として独立すると、避けて通れないのが「日々の経理」と「確定申告(青色申告)」です。
現場で朝から晩まで体を動かし、ヘトヘトになって帰宅したあと、パソコンを開いてエクセルに領収書を1枚ずつ手入力する……正直、これは絶対に続きません。
簿記の知識ゼロ、現場作業がメインの自分がどのように日々の帳簿づけを乗り切っているのか。今回は、実際に使っているクラウド会計ソフト「freee(フリー)」のリアルな運用スタイルを包み隠さず紹介します。
領収書管理は「すべてスマホカメラで撮るだけ」で完結させる
一人親方の経理で一番困るのが、レシートや領収書の管理です。
- ホームセンターでの急な電材調達
- ガソリン代や現場近くのコインパーキング代
- ネット通販で買った工具や消耗品(領収書・明細画面)
自分の場合、クレジットカード連携などはあえて使わず、すべての支出を「freeeのスマホアプリで撮影して取り込む」スタイルで一本化しています。
ネットで購入したものも、画面の領収書やPDFをスマホカメラでパシャッと撮るだけです。
実際の作業手順(3ステップ)
- スマホでfreeeアプリを開き、領収書をカメラで連続撮影する
- AIが「日付」「金額」「支払先(店名)」を自動で読み取って入力してくれる
- 誤認識があれば、その場で数字を少し手直しして登録ボタンを押す
文字認識の精度がかなり高いため、ほとんどの場合は少しいじる程度で一瞬で完了します。
あえて自動連携に頼らず、すべてのレシートを自分のカメラで通すことで、「今月は何にいくら使ったか」を自分の目と手で振り返る良い機会にもなっています。
難しい「借方・貸方」といった簿記の専門用語を一切意識せず、直感的に帳簿が埋まっていく感覚は、現場仕事の職人に一番合っていると感じます。
一人親方がfreeeを使って感じた3つのメリット
1. 現場のスキマ時間や車内で経理が終わる
わざわざデスクに座ってパソコンを開く必要がありません。現場の片付け後や車の中、ちょっとした休憩時間にスマホ1台でレシート撮影が終わるため、月末に領収書の山を見て絶望することがなくなりました。
2. クレカ連携なしでも「撮影だけ」で一元管理できる
カード連携をすると「プライベートの買い物と混ざって仕訳が面倒」「二重計上になっていないか不安」といった悩みが出がちですが、全部「撮影して登録」に統一してしまえば管理がとてもシンプルで迷いません。
3. 青色申告65万円控除の書類がガイド通りで完成する
確定申告の時期になっても、難しい決算書の書き方を勉強する必要はありません。画面の質問(〇✕形式など)に答えていくだけで、税務署に提出する「青色申告決算書」や「確定申告書」が自動で作成されます。マイナンバーカードがあれば、スマホからそのままe-Taxで電子申告まで完了します。
使って分かった注意点・デメリット
便利なfreeeですが、導入にあたって以下の2点だけは注意が必要です。
- 手書き領収書やかすれたレシートは手直しが必要
- 感熱紙の薄い文字や手書きの領収書は、AIが金額を誤認識することがあります。撮影後に数字が合っているかサッと確認して、違っていれば手入力で修正する習慣をつけておくと安心です。
- 家事按分(事業割合)のルールは自分で決める必要がある
- 車両費(ガソリン・車検代)やスマホ代など、「仕事でもプライベートでも使うもの」を経費にする割合(例:車は8割事業用など)は、自分で決めて入力しておく必要があります。
一人親方ならどのプランを選ぶべき?
freeeの料金プランは、個人事業主・一人親方であれば月額1,980円(年払い23,760円)のプランで十分に対応できます。
月額約2,000円ほどのコストはかかりますが、これによって「毎晩のエクセル入力の苦痛」から解放され、青色申告特別控除(最大65万円)を確実に受けられると考えれば、税金の節税効果だけでも費用対効果は圧倒的にお釣りがきます。
無料のお試し期間もあるので、まずはスマホアプリを入れてレシートを1枚撮影してみるのがおすすめです。
まとめ:道具と同じで、経理も「自分に合ったツール」を使うのが一番
現場で良い電動工具や使いやすい腰道具を使うと作業スピードが劇的に上がるのと同じで、事務作業も使いやすいツールを導入するのが一番の時短になります。
一人親方として長く生き残るためには、「技術」だけでなく「お金と税金をストレスなく管理する仕組み」を作ることが欠かせません。経理作業に時間を取られず、現場やプライベートの時間を確保したい方は、ぜひ試してみてください。

書籍『電気工事士として独立するという選択: 未経験から職人へ、そして独立へ』
現場での失敗や葛藤、一人親方として直面するお金のリアルなど、ブログでは書ききれなかった「独立の全工程」を一冊に凝縮しました。手探りで独立を目指す前のロードマップとして、ぜひご活用ください。


