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【迷いやすい3つの抵抗の種類】測定した抵抗の値で良いのは小さいのか、大きいのか?

今回の記事は、電気工事において絶縁抵抗接地抵抗といった抵抗の値の意味を解説していきます。どんなとき値が大きいと良くて、値が小さいと良いかを理解することができるようになります。

結論をいいますと、絶縁抵抗は値が大きいほど良くて、接地抵抗は小さいほど良いです。それでは始めていきます!

絶縁抵抗と接地抵抗について

絶縁抵抗とは?

絶縁抵抗とは、絶縁体の能力のことです。絶縁抵抗の値は、絶縁体の絶縁性を表す値だと考えればよいです。

絶縁性

絶縁性とは、電気が通らない性質のことです。電気は導体(電線の場合は銅)により電気を運んでいます。導体は絶縁体でおおわれることで目的のところまで電気を漏らさずに運ぶことが可能になってくるというわけです。

つまり絶縁性とは、電気を漏らさない能力ということです。絶縁抵抗の値が高いということは、「その電線からは電気が漏れにくいよ。」という意味となります。

絶縁抵抗の値が高い=調べた電線は電気が漏れにくい

絶縁不良

逆に絶縁体は劣化やキズなどにより絶縁性が低下してしまうときがあります。これを絶縁不良といいます。絶縁不良が起きている場所は、そこから電気が漏れ出てしまい可能性を秘めています。

この状態は、火災や感電などの事故につながりますので、電気工事士は未然に防ぐのが役目です。

絶縁不良は、火事や感電といった事故のもと

絶縁不良による事故を防ぐ

線間絶縁抵抗

この線間絶縁抵抗は、単相100Vであれば接地側の白線と非接地側の黒線が短絡(ショート)していないか?を確認するために行います。

白線と黒線が負荷なしでつながってしまうと短絡してしまい大電流がその電線に流れてしまいます。短絡の大電流は巨大なため流れ続けると電線の許容電流を超えて電線が燃えてしまい火災などの事故に発展してしまいます。

線間絶縁抵抗の測定は、短絡(ショート)がないかの点検作業

対地間絶縁抵抗

一方、対地間絶縁抵抗は地面に電気が流れていないかの確認するために行います。この測定を行って抵抗の値が小さい場合は地面に電気が流れてしまっていることを意味します。

測定した回路の絶縁ができていないと電気が漏れ出してアースなどを通じて地面に電気がながれます。ほとんどの場合は漏電ブレーカーがついていますので漏電したらブレーカーが作動してOFFになります。

もし漏電ブレーカーが取付されていない場合はONのままとなってしまい、人間が触れると漏電の危険性がありとても危険です。

対地間絶縁抵抗は、該当回路から漏電していないかの確認するために行う

接地抵抗

今度は逆に、電気を逃がす力のことです。
接地抵抗が小さいほど、電気が地面にスムーズに逃げます。

接地(アース)の目的は、漏れた電気を安全に大地へ逃がすこと。
抵抗値が大きすぎると、電気が逃げずに機器や人体へ流れてしまう可能性があります。

🔹たとえば

  • 接地抵抗が小さい → 電気がしっかり逃げる(安全)
  • 接地抵抗が大きい → 電気が逃げにくく、感電リスク(危険)

D種接地の場合、100Ω以下が基準です。
つまり「100Ωより小さくするほど安全」と覚えておくと良いです。

まとめ

抵抗の種類良い値理由
絶縁抵抗大きいほど良い電気が漏れにくいから
対地間絶縁抵抗大きいほど良い漏電を防げるから
接地抵抗小さいほど良い電気を逃がしやすいから

電気工事の安全は、**「漏らさず・逃がす」**のバランスで成り立っています。
試験でも現場でも、この感覚をつかめば理解が一気に進みます。

編集後記(でんなるより)

僕自身、最初は「絶縁抵抗が大きい=良い」「接地抵抗が小さい=良い」という感覚をつかむまで時間がかかりました。
でも現場で測定を繰り返すうちに、**「抵抗=電気の通りやすさ」**を体で理解できるようになりました。

数値を追うだけでなく、「なぜこの値が大切なのか?」を理解することが、職人としての第一歩だと思います。