今回は3路スイッチついて解説します。
はじめの頃は3路スイッチなど日常で聞いたことないので、とっつきにくいかと思います。
3つのルールに関しては動画で解説していますのでよかったらご覧ください。今回の記事は主に3路スイッチについて解説しております。
動画で解説
複線図の描き方
3路スイッチが入っていても複線図の描き方は変わりません。
3つの基本ルールを使えば複線図を描くことができます。変わるところは3路スイッチの配線部分だけです。
ルール① 非接地側(白)をスイッチ以外に接続
ルール② 接地側(黒)をスイッチとコンセントに接続
ルール③ スイッチと対応する器具を接続
複線図の描き方についてはこちら記事をご覧いただけると幸いです。
3路スイッチとは?
今回の記事のテーマである3路スイッチについて解説します。
3路スイッチとは、2か所から一つの器具を操作するスイッチです。
具体的に言えば、廊下の2か所から一つの照明器具をON・OFFするスイッチがイメージしやすいと思います。
3路スイッチ:2か所から器具をON・OFFするときに使う。
片切スイッチの場合
片切スイッチとは
3路スイッチをみるまえに、片切スイッチをみるとわかりやすいです。いわゆる普通のスイッチです。片切スイッチは1か所から負荷である器具をON・OFFすることができるスイッチです。
片切スイッチとは、ふつうの1か所の器具をON・OFFするスイッチ。
片切スイッチの回路
片切スイッチには2つの接続穴があります。ひとつは非接地側●からきた線が接続されます。もうひとつの穴には負荷である照明器具に向かう線が接続されます。
今回の場合は照明器具とブレーカー(B)に設置側〇の線がつながることで回路が完成します。
3路スイッチの場合
3路スイッチは前述したように2か所から照明器具を操作できるスイッチです。この3路スイッチには、片切スイッチと比較して大きな違いがあります。
それは3路スイッチは2つで1セットということです。3路スイッチは単独では機能しません。2つを組み合わせて配線することでようやく機能するスイッチなのです。
また片切スイッチと同じ特徴もあります。それはスイッチなので非接地側●からきて、負荷である照明に接続されるということです。違いは3路スイッチ特有の配線ということになります。それでは解説します。
電源からの非接地側●の線を0番に差し込みます。
もう一方の3路スイッチの0番から負荷である照明器具に接続します。
最後に、それぞれの1番と1番、3番と3番を接続して回路が完成です。
以下がその仕組みです。スイッチを切り替えることで「0と1」か「0と3」につながります。ONのときとOFFのときの電気の流れを確認すると理解がしやすいと思いますので図を見てください。
3路スイッチの仕組み
ONの場合
左側のスイッチの「0と1」、右側の「0と1」がつながっているときは回路が1周することになりますので、照明はONとなります。
左側のスイッチを押すと切り替わって「0と3」に切り替わるとOFFになります。右側も同様です。同じ理屈ですのでパターン分けしてみてみましょう。
左側のスイッチの「0と3」、右側の「0と3」がつながっているときは回路が1周することになりますので、照明はONとなります。
OFFの場合
左側のスイッチの「0と3」、右側の「0と1」がつながっているときは回路が1周しませんので、照明はOFFとなります。
左側のスイッチの「0と3」、右側の「0と1」がつながっているときは回路が1周しませんので、照明はOFFとなります。
まとめ
3路スイッチが理解できると、配線への抵抗感が少なくなると思います。
ただ2つの3路スイッチの「1と1」、「3と3」と覚えるだけでなく、仕組みを理解しておけば忘れてしまったときなどに思い出しやすいかと思います。
3路スイッチとは、2か所から一つの器具を操作するスイッチ。
3路スイッチとは、2個で1セットのスイッチ。
電源からの非接地側●の線と0番、もう一方スイッチの0番から負荷に接続、それぞれ1番と1番、3番と3番を接続して回路をつくる。
電気工事士としての基本の資格である第二種電気工事士の試験も3路スイッチが理解できると勉強もはかどるかと思います。第二種電気工事士についての記事もありますのでよかったらご覧ください。