はじめに
自分の手で身につけた技術に依存して生きる。
これは、想像以上に気持ちのいい生き方です。
僕が仕事を楽しみ、趣味の釣りを満喫できているのも、
この“エアコン屋”という仕事のおかげです。
この記事では、僕の経験をもとに
電気工事士として独立するまでのリアルな手順を紹介します。
電気工事士として独立するまでの流れ
独立までの道は、次の5ステップで整理できます。
1️⃣ 第二種電気工事士の資格を取る
2️⃣ 電気工事会社や親方のもとで修行する
3️⃣ 工具・工事車両を揃える
4️⃣ 書類を提出し登録・開業する
5️⃣ 独立して仕事を始める
では、順番に解説していきます。
① 第二種電気工事士の資格を取る
まずは国家資格「第二種電気工事士」を取得します。
この資格があれば、一般住宅や店舗の電気設備工事を行うことができます。
受験資格はなし
工業高校を出ていなくても、誰でも受験できます。
僕も最初は「電気科出身じゃないと無理」と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
試験は「筆記」と「技能」の2段階
- 筆記試験:電気理論・配線図・法規などの基礎知識
- 技能試験:実際に配線を組む作業テスト
ポイントはシンプルです。
筆記は「過去問の反復」で合格できる。
技能は「候補問題13問の反復」で合格できる。
時間のあるうちに挑戦しておくと、後が本当に楽になります。
② 電気工事会社で修行する
資格を取ったら、次は現場です。
目的は2つあります。
1️⃣ スキルを身につける
2️⃣ 実務経験書をもらう
実務経験は合計3年間
電気工事業登録を行うためには、3年以上の実務経験が必要です。
僕は3つの会社で働き、合計3年以上の実務期間を満たしました。
複数の職場を合わせてもOKです。
修行期間で意識すべきこと
- 現場で一人で仕事を回せるレベルまで育つ
- スピードよりも「確認と安全」を優先する
- 道具・材料・施工手順を体で覚える
僕の場合、エアコン工事を中心にスキルを磨きました。
技術が身につくほど、仕事がどんどん楽しくなります。
③ 工具・工事車両を揃える
自分の仕事を形にするための準備です。
工具を揃える
最初は必要最低限でOK。
腰道具・ツールバッグ・テスター・ドリルなどから始めましょう。
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工事車両を用意する
僕はトヨタのハイエースを選びました。
日産キャラバンも人気です。
車内を自分好みに作り変えていくのが、また楽しい。
仕事の効率も上がり、モチベーションも高まります。
④ 書類を提出する
いよいよ独立の最終ステップです。
電気工事業登録
各自治体の担当窓口で、必要書類を提出します。
登録には以下の条件が必要です。
- ●主任電気工事士
- 第一種電気工事士
- または3年以上の実務経験を持つ第二種電気工事士
- ●計測器3点セット
- 回路計(テスター)
- 絶縁抵抗計(メガー)
- 接地抵抗計(アーステスター)
開業届を提出
税務署に「個人事業の開業届」を出せば、正式にスタートラインです。
⑤ 仕事を始める
準備が整えば、いよいよ現場へ。
修行した会社と業務委託契約を結ぶのもよし、
知り合った仲間とチームを組むのもよし。
僕は「エアコン屋」として独立し、
季節の繁忙期に集中して働くスタイルを確立しました。
仕事の合間に釣りや旅を楽しむ——
これが僕にとって理想の働き方です。
まとめ|自分の技術で生きるということ
独立はゴールではなく、自分の人生を取り戻す始まりです。
汗をかき、手を動かし、失敗から学ぶ。
その繰り返しの中に、確かな自由と喜びがあります。
「自分の技術で食べていく」ことは、
単なる職業選択ではなく、生き方そのものです。
この記事が、あなたの一歩を後押しできたら嬉しく思います。





